ウェスティン都ホテル京都
近代の庭と対をなす現代の庭 ~ 華頂山の山水を表象する庭の遺伝子を継承する
近代の庭と対をなす現代の庭 ~ 華頂山の山水を表象する庭の遺伝子を継承する

近代に作庭された2つの庭園で名高いこのホテルに、それらとはコントラストをなす新たに2つの現代の庭を付け加えた。

屋上庭園
京都盆地をひとつの山水として眺望することのできる立地を生かした屋上庭園は、華頂山からつながる緑とゲストのアクティビティを受け止める開放的な広場を、ホテルのブランドイメージに合うエレガントさを感じさせるテイストのもとにデザインしたものである。

本館中庭
中層建築の本館中庭は、空間の内向性をキーワードに歴史的な東山の風致と記憶を囲い込んだ樹園として、アカマツの二次林と山裾の景観を現代的に再構築した庭を、常緑樹林への遷移が進みつつある東山の景観のなかに生み出そうと試みたものである。

住所:京都府東山区
規模:4,000m2
竣工:2020.06
事業主:近鉄不動産
協働/建築:大林組 /照明:岩井達弥光景デザイン事務所

/Photo:プライズ 山崎浩治