COMPANY
設計理念
風景は顕現する

私たちがイーブンパートナーシップによる設計組織を設立したのは1990年。列島をおおいつくしたバブル経済にも翳りがみえはじめたころのことである。未曾有の建設ラッシュによって切り刻まれた土地、その傷口を縫うために、広く流通しはじめた「ランドスケープ」がもてはやされた。あるいは、「ランドスケープ」によって土地の表層に施された厚化粧は、バブルの宴の中で、視覚的に消費されていったことになるであろうか。いずれにしても、そのような状況に対する漠然とした不安と不満を共有しながら、私たちは設計活動をスタートさせた。

いくつかのプロジェクトを経て、この職能に向かう私たちの視線の先に、おぼろげながら像を結びはじめたものは、風景の中に存在する不変のかたちではなく、変幻万化をくりかえす現象であったと思う。現象のデザインは、建設という行為を通じて環境の中につくり手の意思を一方的に表現することでは達成されえない。土地の相貌の裏側にある自然と社会と時間の積層をときほぐしながら、人の感性に訴えかける「何か」を誘い出すための状況設定が必要になるであろう。そう考えたとき、それは顕現という概念によって最も適切に表現されるのではないか。風景は、建設するものではなく、顕現するものだということである。

顕現とは、そのままでは知覚できない(見えない)ものを、知覚できるように、何らかの媒体を通じて変換することである。そのとき環境の中に投入される媒体は、それ自体が単独で何らかの意味を発信することはないし、そうであってはならない。あくまでも媒体と、媒体が投入された環境の現実とのあいだに発生するコミュニケーションが、意味あるものとして、そこに在る者に訴えかけることを期待している。虚構としての風景を建設することとの違いを、こころみることができるはずだ。無論、建設という行為を支える技術体系を基盤としつつも、それらとは位相の異なる平面において追及されるべきものなのかもしれない。

プレイスメディア
会社概要
株式会社プレイスメディア
〒187-0002 東京都小平市花小金井1-9-2エスパシオ201
TEL:042-460-5801/FAX:042-460-5802
資本金1,000万円
取引銀行:三井住友銀行田無支店、西武信用金庫東大和支店
沿革
1990年4月1日設計組織プレイスメディア 設立
1991年3月25日有限会社プレイスメディアとして法人化
資本金300万円
1996年11月25日資本金1,000万円に増資
1996年12月20日株式会社プレイスメディアに組織変更
業務内容
ランドスケープデザインに関わるあらゆるコンサルティング業務
お問い合わせ
TEL:042-460-5801
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