HOTEL THE MITSUI KYOTO
庭屋一如に見る記憶の再構築
庭屋一如に見る記憶の再構築

明治中期、三井家10代当主・三井高棟が手がけた油小路邸では、建築と庭園がそれぞれの存在感を主張しつつも、一対のものとしてその全体性を表現していたという。この新しい庭園では、灯籠、蹲踞、石橋、景石、飛石などその時代から継承されたさまざまな要素を「記憶の種子」として随所に配し、それらの間に現代の水景と緑を介在させることによって新たな居場所を与え、空間が熟成するにつれて時代の記憶が再構築されることを意図した。庭園と建築の関係は、中庭が四方正面となることによってより一層親密なものとなり、京都の家屋における伝統的な空間構成の原理とも言える庭屋一如が実像を結ぶ舞台が与えられている。ラウンジに歩を進めた時、そして四季の間や様々な料飲施設から庭園に目を向けた時、視線の先に広がる光景はそのことを如実に物語ってくれる。

住所:京都府京都市中京区 
規模:7,450m2
竣工:2020.10
事業主:三井不動産
協働/建築:清水建設 , 栗生総合計画事務所

インテリア:ANDRÉ FU STUDIO , STRICKLAND

照明:WORKTECHT&Co. JAPAN