礁溪老爺大酒店
自然を感じ対話できる場
自然を感じ対話できる場

「星の河」と名付けられたこれらの庭園群は五峰旗瀑布から海へと続く水の流れ、月や星の草木の移ろいを抽象的に表現し、人が自然を感じそして対話できる場となっています。

■緑水の庭 (エントランス) 五峰旗瀑布から流れ出てくる自然の「気」と、豊かな植物によって染められた水・緑水はこの小瀑布を通ってホテルに流れ込みます。 清廉な水と豊かな緑によって緑のなかの渓流を表現した庭園です。

■月影の庭 (メーンロビー)  蘭陽溪の広々とした河原に月が影を落とし、星の瞬きを映しとります。  蘭陽石を使うことで、地元の風景と宇宙の営みのイメージを重ね合わせた  庭園となっています。

■石草の庭 (サブレストラン) 常に変わらない石と季節によって様々な顔を見せてくれる植物が織りなす宇宙。 石のテラスは建築と自然をつなぐ「橋」となり建物のなかに居ながらにして気持ちを山、そして空に誘ってくれます。

■緑風の庭 (コリドー) 建築の間をさわやかな風が楓を吹き抜けて緑の風となります。 石のテラスは屋外のラウンジとして利用されると同時に光や樹々の影を受け止めるキャンバスであり、自然の息づかいを肌で感じる庭となっています。

■緑泉の庭 (露天風呂) 緑濃い渓谷にあって、重なり合った大岩の間から湧き出る秘湯の湯気は、山を抱く濃い霧でもありましょう。 貴重なChiao-hsi石をふんだんに使ったこの庭は、街、海を借景とした池泉の庭となっています。

■霞水の庭 (ロビー) Chiao-hsiの川面にたなびく霞を造形化しています。 日本の伝統的な霞紋をモチーフにしたこの庭園は水面を介して空へとつながっていきます。

■水鏡の庭 (メーンレストラン) 東北角海岸国家風景区に見られる海蝕地形をモチーフに石と水で造形化しています。水面は水鏡として千変万化する空の様子を映し込み、重なり合う石は水面の見え方に様々な変化を与えてくれます。

■風光の庭 (プールサイド) プールサイドに広がるこの庭園は、樹々のあいだを吹き抜けるさわやかな風と樹々の落とす影や強い陽射しをうけとめ四季折々の風景を映しだします。 さわやかな風や日影の心地よさ、光のまぶしさを直接肌に感じることのできる「体感する庭園」となっています。

■遊水の庭 (子供用プール・足湯) 星の河の下流に広がるこの庭園は、水と遊び、水と対話し、そして水を感じる庭園です。 眼下に広がるChiao-hsiの街の前景となって、気分を海へと誘います。 この庭園での主役はここに遊ぶゲストかもしれません。

■山影の庭 (会議室) 眼下に広がるChiao-hsiの街を主役にした借景の庭園。 風景を切り取る結界には石と植物によって山ひだや雲の影を抽象的に表現して、空とのつながりをもたせています。

住所:台湾宜蘭県

規模:17,500m2
竣工:2005.03
事業主:老爺大酒店
協働/建築:久米設計