城西大学
新たなる軸の投入
新たなる軸の投入

城西大学は埼玉県坂戸市高麗川のほとりの高台に位置している。およそ12haの敷地に建築群がほぼ南面するように整然と配置されている。エントランスは敷地の北東角に位置、敷地の南西部には緑豊かな小高い丘があって、城西の丘として大学のシンボルとなっている。目的の「キャンパスの風景の一新」に対して、われわれ(大田建築事務所+プレイスメディア)は、建築の持つ南北軸のグリッドパターンに対して、エントランスと城西の丘を結び、敷地を対角線で横断するランドスケープ軸投入を提案した。これに5mのグリッドをのせペイヴメントと植裁の構成を行った。既存の建築とによって生み出される三角形のひずみは魅力的な溜まりの空間となり、既存樹と新たな動線との関係や多様性を増した人の動きはキャンパスに新しい風景を生み出した。

住所:埼玉県坂戸市

規模:120,000㎡
竣工:1992.03
事業主:城西大学
協働/建築:大田建築設計研究所