東大阪市文化創造館
居心地のよい緑の床
居心地のよい緑の床

東大阪市八戸ノ里地区には、低層住宅と多 様な事業所が混在する市街地が平坦な土地 の上に広がっている。そのためか、駅頭に降 り立つとなんとなく息苦しさを感じるのだが、 少しばかり北の方向に歩をすすめるだけで、 その気分は一気に解消する。 東大阪文化創 造館の前面にひろがる緑の床が、居心地のよい街のリビングルームのように、この場所 を訪れる人々を迎えてくれるからだ。 方形の 広場の中を、施設の玄関に向かって対角線 状にまっすぐ延びる園路は、様々なイベント に向かう観客に気分の高揚をもたらし、ホー ル2階に続く階段上からは、緑の広場に集う 人々のアクティビティが動く絵のように目に 映る。まちなかの新しいパブリックスペース の誕生である。

住所:大阪府東大阪市
規模:13,975m2
竣工:2019.07
事業主:東大阪市
協働/建築:佐藤総合計画、大林組

受賞:第62回BCS賞受賞(2021)