太倉 裕沁庭
葉脈の庭『緑島』
葉脈の庭『緑島』

葉脈の庭『緑島』

 「里山」や「五本の樹」など、積水ハウスが掲げる環境コンセプトを国際的に展開するにあたり、中国長江デルタの平坦な低地の中に圧倒的な緑量を持った微高地をつくる『緑島』をメインコンセプトとして、サスティナブルなコミュニティのランドスケープを創出する。

 緑の微高地を生み出すことで、優れた排水性能をそなえた快適な屋外の活動空間を設え、良好な土壌条件を担保することで植物の生育を促す基盤を整えるとともに、微地形によって生まれる高低差によって、多様に変化する景観を形成する。また、盛土のランドフォームをつくり出すうえで、地下駐車場を建設するために掘削した土量を有効に利用している。

 本計画における緑地のデザインでは、植物の葉のアナロジーを当てはめることで、「植物の個体維持と生長を支える仕組み」を「居住者の快適な生活をささえる空間の仕組み」に読み替え、将来にわたって成長し住み続けることのできる住環境を生み出すことを目指した。敷地内には、葉の細胞組織に相当する空間領域として、異なる性格を持ったGarden(テーマの庭)を配置し、彩り豊かな四季折々の植物や水景、アクティビティを誘発する設えを施し、それらを葉脈に見立てた園路のネットワークを回遊しながら楽しむことのできる環境を実現した。

住所:中国太倉市
規模:78,400m2
竣工:2016.08
事業主:積水ハウス株式会社
協働/建築:積水ハウス,坂倉建築研究所, 松下美紀照明事務所
受賞:グッドデザイン賞(2018年)