TODA BUILDING
まちに開かれた芸術・文化拠点の形成
まちに開かれた芸術・文化拠点の形成

「TODA BUILDING」のランドスケープデザインは、都市再生特別地区の1つの街区として地域特性を活かした ”まちに開かれた芸術・文化拠点”を実現するために、「中央通り沿いの広場」と「低層部の文化施設をつなぐ立体回廊」によって構成されている。街の顔となる緑の広場、アクティビティを生み出す屋外空間、立体回廊と一体となった広場とテラスをテーマに、次の4つのポイントを中心にランドスケープデザインを展開した。 1.ランドスケープの骨格をなすジオメトリー広場において、アートの展示や人々の滞留イベントの展開等を様々なスケールで対応できる空間骨格をボロノイ図の原理を用いた植栽帯の配置と形状により創出した。 2.アクティビティを誘発する空間構成とファニチャ植栽帯の周囲にシーティングやハイカウンター、テーブルなどのファニチャーを配置し、日常的に人々が過ごせる設えを施した。 3.京橋の街と連関した低層部の立体回廊画廊が点在する街における再開発として、本計画の低層部にはギャラリーや美術館やホールが導入されている。街と低層部の施設をつなぐ立体回廊を、計画地周囲の街路から広場やピロティ、回廊と付随する緑化されたテラスによって構成している。公開された低層部の立体回廊に植栽されたテラスを設置することによって、建築内外が一体となり街の路地の重層的な立体空間を創出した。 4.特殊な環境下で永続的な植栽を実現するためのシミュレーションと植栽基盤高層建築の内外に植栽を計画する際に、風や光環境のシミュレーションの実施、環境特性に応じた植物種の選定、植物の規格に応じた適正な植栽基盤の確保について、必要な補助光や風よけの設置とともに、植栽の永続性を担保した。

住所:東京都中央区

規模:6,147.4m²

竣工:2024.09

事業主:戸田建設株式会社

協働/建築:戸田建設株式会社

照明:トモルデザイン・メグロ株式会社

サイン:株式会社廣村デザイン事務所