法政大学 市ヶ谷キャンパス
軸とコモンズのモニュメンタリティ
軸とコモンズのモニュメンタリティ

キャンパスの所在地は、靖国神社の緑と外濠のノードとも呼べる場所であり、それらを体現する緑地や空地のデザインが課題となると考えた。これらの地域環境が連続するように、大内山庭園・メモリアルコリドー・中央広場・ピロティ、といったオープンスペースが連続する計画とした。

55・58年館の跡地に設けたメモリアルコリドーでは、かつての床面の図柄をモチーフとした舗装とし、角柱の跡にはスツールを設え、キャンパスの記憶の継承を試みている。知の共有を体現するコモンズとして、シンプルな広場を2つのキャンパス軸の間に設定し、学生と教職員のアクティビティがもたらす賑わいをうけとめる。明確な軸とシンプルなコモンズの空間的な統合によって、アカデミックコミュニティのモニュメンタリティが表現される。

住所:東京都千代田区
規模:28,600m2
竣工:2021.01
事業主:法政大学
協働/建築:日建設計

照明:岩井達弥光景デザイン事務所