東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス
音楽大学と地域が協奏/共創するランドスケープ
音楽大学と地域が協奏/共創するランドスケープ
東京音楽大学は、110年の歴史を持ち、常に時代の最先端の教育を行なっている。その先進的な東京音楽大学が、次の世代に引き継ぐ新たな教育の場として、都心の一等地で緑溢れるこの地を選んだ。この挑戦によって、中目黒・代官山といった、ふたつのまちが繋がり、大学の賑わいが滲みだす回遊性と界隈性が創出された。これに加え、敷地内に設けた大小様々な広場を「音楽のみち」「みどりの鎌倉街道」といった傾斜を楽しむことのできる園路や水景によってつなぐことで、学生とまち・社会との接点が生まれ、大学の教育としても大きな効果をもたらしている。計画では、既存樹と地域の在来種を中心とした植栽とすることで、崖線の緑との連続した「武蔵野の杜」の再生をめざしている。大学と地域とが共創した環境の中で、訪れる人が音楽を耳にし、学生達が演奏する姿を目にすることで、未来の音楽文化が醸成されていくことであろう。
住所:東京都目黒区
規模:8,500m2
竣工:2019.01
事業主:東京音楽大学
協働/建築:日建設計
戸田建設