林田大庄屋旧三木家住宅
古図に描かれた庭園
古図に描かれた庭園
林田大庄屋旧三木家住宅(兵庫県姫路市)は約4300m2の敷地があり、平成11年から平成20年まで母屋他計6棟の県指定有形文化財の保存修理が行われ、平成21年度に庭園の整備が実施された。
三木家は英賀城主三木家の出自とされ、1617年尼崎藩主建部長政の移封の際に大庄屋を任命された、1600年半ばに現在地に映り、母屋他主要な建物はこの年代に建立された。敷地南西に位置する庭園は1747年の古図には腰掛が、1817年の古図には池が描かれており、早くから庭園が整備されていたと考えられる。
庭園は背景の山並みを借景として利用し、池泉回遊式として整備を行った。着手時は藪に覆われ、池の護岸も崩れた状態であったが、燈篭や石塔、護岸の石、飛石は敷地内にあった材料のみを利用して再整備を行った。
住所:兵庫県姫路市
規模:4,300m2
竣工:2010.03
事業主:姫路市
協働/建築:財団法人 建築研究協会